変わることのない世界で

小さな物語の断片
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合縁奇縁α
高校の頃は学校の人数が多く、クラスメイトの名前を覚えることで精一杯で青春とか恋愛とか、それどころじゃなかった。だから、大学生になったら青春を謳歌してやる、と意気込んだ。
でも、それは所謂普通の、一般的な青春であって特殊な形では一切望んでいない。

「陽、おはよう」
「暑い、ウザい、離れろ」
「冷てー。でも、そんなとこも「黙れ」

朝っぱらからひっついてくる男を引きはがし、旭のところに行くといつものように苦笑交じりの笑みでおはようと言ってくれた。私もそれに返し、既に埋まりつつある席の一つについた。

「有瀬、はよ」
「おはよう、木月。今日も熱心なことで」
「――旭、いいよそんな奴ほっといて。マジ、朝っぱらから……」
「木月、良かったね。顔が良くなかったら今頃あんた陽に殺されてるわよー」

木月和沙。頭脳明晰、容姿端麗、なのに馬鹿。一年の冬頃、突如現れて私に付き纏う一言で言えば変態だ。無駄に容姿が整っているだけに、完全に無視できない自分が腹立たしい。
これでイケメンじゃなかったら、旭の言う通り再起不能にしている。
そもそもなんで私に構うのか、全力で来るならで全力で返すけど。

「陽に好かれる要因になるなら、俺この顔好きになれるわ―」
「誰も好きとは言ってない」
「照れるなって」

普通の青春とは程遠い、というか青春とは言い難い、微笑ましさとか切なさとは無縁のただのコメディだ。旭の立場なら面白いのだろうが、当事者ではまったくもって面白みの欠片もない。この状況で絡める女子がいないらしいのが幸いだ。

「いい加減離れろ、変態」

未だ背中にはりついたままの木月を肘でど突いけばすんなり離れた。退き際を下手に心得ている辺りが、尚一層たちが悪い。

「俺の精一杯のスキンシップを……」
「お前のはスキンシップじゃなくてセクハラだ」

本当、何で私にこうも構うのだろう。思い当たる節は皆無。私がその事に少なからず不安を抱いていることを知っているのは旭のみ。



変態に恋されてしまいました5題
1.スキンシップじゃなくてセクハラです
 確かに恋だった様より拝借


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ギャグが書きたかった。
女性は追われてる方が絶対幸せに近づける気がする。

漸く一話。
 
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