変わることのない世界で

小さな物語の断片
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離れない恋、恋を愛にする為に
終わりが来ることを考えて今を過ごすなんて馬鹿なことはもうしないと決めた。けれど時折油断してると目に入る文字や言葉に突如として不安に襲われるのも事実。それでも、もう離さないと決めたから私は今日も走る。後先なんて考える余裕なんてないからただ突っ走る。

「昴世」
「留衣?どうした。珍しいじゃん」
「端的に言うと色々考えすぎて、さ。……悪いかっ」

素直になれないのはもう性分だ、仕方ない。いつだって昴世は私に甘いし口も意地も悪いけどやさしいことを知ってる。だから本音を時々疑いたくなる。
我儘で天邪鬼、素直になれなくて悪態ばかり吐いてしまうけどきちんと想ってるんだ。ちゃんと伝わってるか、きちんと想ってくれてるのか不安になる事だってある。

「いや、俺は嬉しいぜ?言ってくれりゃ迎えに行ったのに」
「いいよ。私が突然来たんだし」
「俺がしたいんだよ。上がれよ」
「ん」

いつだって気遣ってくれて、私が気づかないとこも気づいて、言わなくても分かったりしちゃうから。……ずるい、と思う。

「……不安になることなんて何もないはずだぜ?」

後ろから抱きついたら簡単に悟られた。そりゃそうか、私がこうして突然やってきてくっついたとなれば不安がってるのは一目瞭然だろう。聡い昴世のことだ、何に不安がってるか既に言わずとも分かってるに違いない。

「俺はお前を離す気はない、例え中々会えなくても、な」
「昴世はずるい。昴世の馬鹿、アホ」
「おいおい。最愛の彼氏に向かってそれはないだろ?他にあるだろ。言えよ、そしたら俺もお前が欲しい言葉言ってやる」

私を抱きしめて耳元で意地悪く言うのは確信犯だ。知っている。既に欲しい言葉は貰ってるけど、他にもあるということはどうやらお見通しらしい。私は昴世の望むことも考えてることも言って貰わなきゃ分からないのに、こうも見透かされてるとやはり悔しいものがある。でも、ここまで来たんだ。今更か。

「……好き。大好きだ。だから、ずっと傍にいて」
「これから先お前以外を傍に置く気はねえよ。愛してる、留衣。ずっと傍にいろ」

言葉と共に降って来る甘いキスにゆっくりと瞼を閉じる。
離れてく唇にゆっくり開ければ柔らかい笑み。

「絶対だよ」
「勿論」

不安になったらまたこうして確認出来れば不安など飛んでしまうから。
だから、ずっと捕まえていてと願いを込めてその背中に手を回した。


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留衣・昴世ver.
この二人はお気に入りです。大好きです
ただぬくもりを
そして願わくば言葉を
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